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劇場「なかみせ」

劇場「なかみせ」

劇場「なかみせ」 「大阪現代演劇祭・小劇場のための
<仮設劇場>デザインコンペ」
最終10組選出(佐藤優香と協働)

2003年
劇場(competition project)

構造設計:structured environment
担当:アラン・バーデン

延床面積:450m2
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かつて大阪の街中にあった劇場がつぎつぎと消えていくなか
2・3箇所の移動を前提とした期間限定現代演劇祭のための仮設小劇場のコンペ案。
予算は1000万円。

関西の小演劇に足を運んでみて
小さい内輪だからこそ内へと閉じていく現在の関西演劇界と
「ー劇場へ!!」という気負いたっぷりのコンペ趣旨とのギャップを肌で感じた。
だからこそ、覚悟を決めないと入れないような建築ではなく
いつから演劇の場にいたのかな?と、あるときハタと不思議になるほど自然に
たとえば
「三回目くらいに劇場内に足を運んでもらえればいい」
ゆるやかな関係性をもつ周辺をデザインすることから始めたいと思った。

具体的には、劇場を入り口のところだけをぽっかりと開け
そこにまねきいれるようなやわらかいアールの壁を1枚しつらえた。

寺社の掃除をしていた人たちが境内に出店したことが始まりである「仲見世」のように
素朴な方法で、なかの気配を少しずつ伝えるという、ただそのことから
劇場まわりがお祭り前のようなわくわくとした雰囲気のある場になれば、と思った。

演劇にくわしい人もそうでない人も、幕前も幕後も
いろいろな人や状況を大らかに受けとめて
ひとつひとつが物語として魅力的に見えてくる場が
何かのきっかけとなる気がしていた。